神社結界シリーズ
- 八千矛神社 鳳凰と戦神 -
基礎情報
油彩画:七宮 詠時(ひくちえいじ)
和歌寿絵
添え歌
嵐去り 岩戸開けて 弥勒の世 千代(ちよ)に 八千代(やちよ)に 梅咲き誇る
2016年 油彩
板にジェッソ
SM(158x227mm)
第6回サムホール展静岡
市民賞受賞作品
ののの雅号 七宮 詠時
八千矛神社
この作品は神社結界シリーズ最初の作品です。
八千矛神社の主祭神は、八千戈命(神部神社大己貴命の荒御魂神)とされています。
御由緒には「もと摩利支天社と称し、徳川家康公の念持仏たる摩利支天を祀る。明治の神仏分離により八千戈神社と改められた。漆塗極彩色。蟇股の二十四孝彫刻が有名」とあります。
御神徳
八千戈命は様々な苦難を乗り越えられ道を開かれたことから開運の神として信仰されるとともに、偉大で武の霊力を発揮され国土経営にあたられたことから、スポーツ・武道など必勝の守護神として信仰されています。
一霊四魂(いちれいしこん)
一霊四魂とは、心は天と繋がる一霊「直霊」(なおひ)と4つの魂から成り立つという日本の思想です。
一霊四魂の一般的な解釈は、神や人には荒魂(あらみたま)・和魂(にぎみたま)・幸魂(さちみたま)・奇魂(くしみたま)の四つの魂があり、それら四魂を直霊(なおひ)という一つの霊がコントロールしているというものです。
和魂は調和、荒魂は活動、奇魂は霊感、幸魂は幸福を担うとされています。
絵に込められた意味
この絵は、ラグナロック(神々の黄昏・最終戦争)を暗喩しているのです。
ラグナロックは、神と人類の存亡を掛けた最終戦争を意味します。神とは、古龍ヨルムンガルド、すなわち幽界の統治者である神素戔嗚大神のわけ御霊ヤハウェを意味するのです。ヤハウェはバール神でもあるのです。牛頭天王とも称されています。
この神さまが、古い弱肉強食の原理に基づく世界を牛耳っていたのです。これは、文明をここまで引き上げるための必要悪でもあったのです。
人類を率いるのは、伊都能売(いづのめ)です。いづのめは鳳凰であり、二柱の猫神でもあるのです。伊都能売の二神(ふたかみ)は、速開都比売神(はやあきつひめ)と速秋津比古神(はやあきつひこ)です。
二神は一体となり地(くに)の大神である伊都能売神となるのです。
速秋津比古神(はやあきつひこ)は、仮の太陽神、天照皇大神です。
速開都比売神(はやあきつひめ)は、瀬織津比売神と同じ祓戸大神(はらえどのおおかみ)の一柱でもあります。
速秋津比古神(はやあきつひこ)は、祓戸大神(はらえどのおおかみ)の一柱である、気吹戸主神(いぶきどぬし)なのです。
ラグナロックは「ミロクの世」に向けた最終戦争なのです。これは、古龍と鳳凰の大戦(おおいくさ)。避けることのできぬ戦いなのです。しかしながら、「ミロクの世」を実現させるためには両方の神々が必要なのです。
この戦争に勝つためには、古龍を倒すのではなく、言向けや和す(ことむけやわす)ことが必要なのです。
祓戸大神の働き
四柱の祓戸大神の働きは次のとおり。
瀬織津比売神(せおりつひめ)-- もろもろの禍事・罪・穢れを川から海へ流す
速開都比売神(はやあきつひめ)-- 河口や海の底で待ち構えていてもろもろの禍事・罪・穢れを飲み込む
気吹戸主神(いぶきどぬし) -- 速開都比売神がもろもろの禍事・罪・穢れを飲み込んだのを確認して根の国・底の国に息吹を放つ
速佐須良比売神(はやさすらひめ) -- 根の国・底の国に持ち込まれたもろもろの禍事・罪・穢れをさすらって失う
もうひとつの意味
この絵には、次の和歌が添えられています。
嵐去り 岩戸開けて 弥勒の世 千代(ちよ)に 八千代(やちよ)に 梅咲き誇る
この後、残りお二方の因縁の御霊のかたがたの因縁の解消がなされるのです。
その後、最後の岩戸開きが行われるのです。
これで、5つの岩戸開きと、5人の因縁の御霊の皆様の因縁の解消が完了するのです。
最終期限は旧暦九月八日(2019年10月5日)です。
この後、最後の禊が行われます。
最後の禊は、とある神さまによる水の禊となります。
これで、すべての準備が整ったのです。
水の禊により、日本全土の禊がすむと、いよいよミロクの世への移行となるのです。
この絵は、嵐が過ぎ去った次の日の朝の情景をえがいているのです。
サムホール展静岡
『雨上がりの朝』は、第6回サムホール展静岡に出品して市民賞を受賞した作品です。
市民賞は展覧会入場者の投票数で決まります。
賞金は1万円。サムホール展静岡はスペース十夢のチャリティー企画展で毎年8月に開催されています。
企画展収入の一部は被災地へ寄付されています。
大賞受賞者には賞金の五万円とともに副賞として個展開催の権利が与えられます。
ブログランキングに参加しています。もし、記事を気に入ってくださいましたら、「ポチッ」とお願い致します。皆さまの応援が記事を書く意欲につながります。