艮の金神と大本
超訳 霊界物語
ここでは、国祖 国常立尊さまが、どのようにして呪詛を仕掛けられ封印されてしまったのか見て行く事にします。参考書として「超訳 霊界物語」(注1)を使います。
すこし長くなりますが、国常立尊さまの封印に関する背景をご理解いただくために必要な知識となります。 引用個所は、特に記載のない場合は全て「超訳 霊界物語」からの引用になります。
またその後、如何にして国常立尊さまの封印が解かれたのか順を追ってご説明いたします。国祖である国常立尊さまの復権が、永遠に続く地上天国 「みろくの世」を実現するための必須条件なのです。
言向け和す
国常立尊様の復権については、大本の『大本神諭』や『霊界物語』に詳しく書かれています。『霊界物語』のメインテーマは「言向け和す:ことむけやわす」です。
実際に、国常立尊さまの封印を解除するために与えられた課題に対する回答は、「言向け和す」の基本理念を元に考察し見出す必要があったのです。
これは、伊弉諾大神さまと伊邪那美大神さまの岩戸開きを行う際に降ろされた素戔嗚大神(すさなるのおおかみ)さまと菊理媛大神さまの課題にその基本理念が込められていたのです。
まず最初に、みろくの世を実現するためには、「言向け和す」の精神が大事であり、これが分かっているのか否かを試されたのです。
この課題を降ろされた素戔嗚大神さまとは、素戔嗚尊さまではなくて、伊弉諾大神さまだったのです。
スサノオのオロチ退治
素戔嗚尊さまのオロチ退治
王仁三郎は、前回のオロチ退治ではオロチを切り殺してしまったので、その怨念が凝り固まって未だに地上で悪行を働いている、だから今度は「言向け和す」のだ、と述べている。言向け和すとは簡単に言うと、悪人を暴力でねじ伏せるのではなく、言葉が持つ力(言霊:ことだま)で相手の心を和らげさせ、改心へと導く事である。
この「言向け和す」ということが、『霊界物語』のメインテーマであり、スサノオの大精神なのだ。(p84)
国祖・国常立尊
素戔嗚尊さま
永遠に続く地上天国を成就させるためには、地上霊界の正当な主宰神である国祖・国常立尊の復権が重要だ。それだけでなく、高天原を追放されたスサノオが、地上現界(人間界)の主宰神なのであり、そのスサノオの復権ということも重要である。(p85)
すでに、素戔嗚尊さまの復権はなされているのです。永遠に続く地上天国とは、みろくの世の事を指しています。永遠に続くみろくの世を実現させるためにも、国常立尊様の復権が重要なのだそうです。(注2)
永遠に続く地上天国
今回の地球開放計画において、無事に光サイドの勝利に終われば、その後に続く黄金時代には5段階があり、いまのところ万年単位で繁栄すると言われています。
光側の勝ち方の5段階評価(1が最低、5が最高)を出します。このままいけば、最低でも【評価3】程度になりそうです。
— 橘 侑希@JMYG (@teruko_JMYG) 2022年7月10日
評価1 ⇒数百年(400~500年)程度平和が続く
評価2 ⇒千年程度の平和な時代(聖書の千年王国)
評価3 ⇒万年単位で繁栄
評価4 ⇒億年単位で繁栄
評価5 ⇒永遠に大丈夫
邪神の台頭
盤古大神
金毛九尾
国祖・国常立尊は厳格で実直な性格だった。しかし修理固成の途上にある未完成次代の神々には、その性格は厳しすぎたようだ。国祖のやり方に不満を持つ神々が増えてきて、しだいに反抗するようになってきた。そして国祖を追放して自分が権力を握ろうとたくらむ者がでてきたのである。
これらの邪神たちが陰謀をたくらみ国祖の側近を次々と失脚させ、そしてとうとう国祖を追放してしまったのだ。(p85)
国祖・国常立尊さまを引退に追いやった邪神は3柱いました。『盤古大神(ばんこおおかみ)』と『金毛九尾(きんもうきゅうび)』、そして『大自在天(だいじざいてん)』です。インドでは『大自在天』が最高位の神さまでした。
そのため、インドに渡った伊都能売さまは、観自在菩薩さまと呼ばれる事と成るのです。観自在とは、『大自在天』の世を観るという意味です。
艮の金神と坤の金神
坤の金神
世界の艮(うしとら)の方角に押し込められた国祖は、以後「艮の金神」と呼ばれるようになり、「鬼門の金神」「祟り神」として忌み嫌われるようになった。また国祖の妻神・豊雲野尊(とよくものみこと)は、坤(ひつじさる)(南西)の方角に押し込められ、「坤の金神」「裏鬼門の金神」と呼ばれるようになった。(p85-86)
大本の誕生
大本みろく殿
この艮の金神が明治25年旧正月に丹波の綾部で出口直に懸かり、大本が開教したのである。大本を開いたのは直だが、それを実際に組織化して教理教義体系を構築したのは、後に合流した仁三郎である。だから大本は直と仁三郎を二大教祖とする。(p86)
三千世界一度に咲く梅の花
出口直に懸かった艮の金神のメッセージを『大本神諭(しんゆ)』と呼ぶ。その第一声は次のような言葉だった。
「三千世界一度に咲く梅の花、艮の金神の世になりたぞよ。須弥仙山(しゅみせんざん)に腰を掛け、鬼門の金神守るぞよ」(p86)
注1:
超訳 霊界物語
―出口王仁三郎の「世界を言向け和す」指南書
飯塚 弘明 (著)
tukishiro-art-lab.hatenablog.com
国常立尊さまに掛けられた呪詛
五節句の呪詛
国常立尊さまに掛けられた呪詛は、日本人の風習の中に込められています。私たちは、知らず知らずのうちに毎年毎年あきもせず、国祖・国常立尊さまに対して呪詛を掛け続けていたのです。
正月の呪詛:1月1日
門の前に立てる門松は艮の金神の墓標である。赤白の鏡餅は艮の金神の骨と肉を現す。飾り物の鞠(まり)は艮の金神の頭、弓の的(まと)は艮の金神の眼を現わしている。(p89)
2月3日:節分の呪詛
国祖を艮に追いやった悪神たちは、国祖こそが悪神だといった艮に封印し、二度と表に出てこられないように数々の呪詛(じゅそ)をかけた。それが日本に昔から伝わる風習の中に残されている。たとえば、節分の時に『福は内、鬼は外』と叫んで豆を撒くが、あの外に追い出す「鬼」は、艮の金神の事である。(p88)
..
節分で撒く豆は煎った豆だが、煎った豆には芽は出ない。これは「もし煎った豆から芽が出るようなことがあったら、表に出てきてもいいよ」という呪詛なのである。(p87)
3月3日:桃の節句の呪詛
5月5日:菖蒲(しょうぶ)の節句の呪詛
7月7日:七夕の呪詛
素麺(そうめん)は、艮の金神の体の筋を現す。(p89)
9月9日:菊の節句の呪詛
菊の酒(菊の花を浸した日本酒)は、艮の金神の血である。(p89)
魔除けの呪詛
これらの風習は魔除けの呪詛が起源になっているのだが、その除けようとしている魔というのが、鬼=艮の金神なのだ。その鬼=艮の金神のメッセージから誕生した大本では、節分の豆撒きでは当然ながら「鬼は外」とは言わない。「鬼は内、福は内」と言って豆を撒く。
また、注連縄(しめなわ)も使わない。注連縄は国祖が表に出てこれないように縄を張り巡らせた結界が起源だからだ。神社などでは、御神木野幹に必ずと言っていいほど注連縄が張られているが、大本の御神木には島縄がない。(p89-90)
大本の他にも、奈良県吉野町の金峯山寺では、「福は内、鬼も内」と叫びながら豆を撒いているそうです。
『福は内、鬼も内』
ラノベの「涼宮ハルヒの憂鬱」では、ハルヒも確か「福は内、鬼も内」と言っていたましたね。
国常立尊様の3つの魂の統合
悪の御用
「言向け和す」の精神は、悪の神々さまを「悪の御用」をなさっていた神々であると認識し、決して打ち滅ぼすような精神で接してはいけないのだということを示唆しているのです。
瀬織津姫さまの瑞の御魂(みずのみたま)の和魂(にぎみたま)が、光サイドを担い、奇魂(くしみたま)が闇サイドを担って、光と闇の相克する世界を演出していたのです。
闇サイドを担っていた奇魂の転生者たちは、悪の御用をなさっていたのです。神々さまは、光と闇の相克する時代を演出して人類の進化を促していたのだと解釈するべきなのでしょう。
『日月神示』には次の神示が降ろされています。
まつりの巻 第二十二帖(四二六)
「八岐大蛇(やまたのおろち)」を始め、悪の⦿⦿(かみがみ)様祀りくれよ、心して結構に祀り始め下されよ。このこと役員のみ心得よ、岩戸開く一つの鍵ざぞ、この巻、まつりの巻。八月三十日、十二⦿
つまり、「言向け和す」の精神が大事であり、岩戸開きの鍵であると言っているのです。
3人の転生者
国常立尊さまは、現世に3人の分け御魂を送り込んでいました。一人は日本武尊(やまとたけるのみこと)さまの魂を持つ転生者です。
小坂熊野神社にて、ばらばらにされた国常立尊さまの魂を集めていた日本武尊さまの転生者です。この魂を統合サイドの魂と呼ぶことにします。
もう一人は、悪魔退治の際にすでに帰天されており天界より指導された方の魂です。この魂を光サイドの魂と呼ぶことにします。
最後の一人は、瀬織津姫さまの瑞の御魂(みずのみたま)で闇サイドを司る奇魂(くしみたま)の魂です。この魂を闇サイドの魂と呼びます。
闇サイドの邪神たちに与(くみ)し、彼らを中から監視するためにあえて闇サイドに身を投じていた魂です。闇サイドには、伊弉諾大神(いざなぎおおかみ)さまが暗黒神として与してもいたのです。
3つの魂
複合神社三角陣封印結界には17のお社がありましたが、その中の2つの水神社は小さな祠でした。ここに、国常立尊さまの魂を封じ込めることは出来ませんでした。
したがって、日本武尊さまを祭る小坂熊野神社の境内社 伊雑宮(いざわのみや)に集められた国常立尊さまの魂は全部で15個だったのです。
最終的に、統合サイドの魂に集められ、一体となった15個の魂と、光サイドの魂、そして闇サイドの魂の3つが残っていたのです。
残りの2つの魂は、四の結界内部にある草薙神社(くさなぎじんじゃ)と、五の結界の結界線上にある久佐奈岐神社(くさなぎじんじゃ)に封じ込められていました。
草薙神社と久佐奈岐神社には、伊雑宮と同じく日本武尊さまが祭られていたのです。
草薙神社と久佐奈岐神社
国常立尊さまの課題
この三つの魂を融合させるために降ろされた課題が、「国常立尊さまの三つの課題」でした。その内容は、次の通りです。(注1)
1:国常立尊さまは、どこに封印されていたのか?解明せよ。
2:人類意識の量子的飛躍に至る道筋を描け。
3:フラットアースと周辺のフラット世界の存在理由を想像せよ。
その後、3つの課題に回答したのちに、国常立尊さまの3つの魂は統合を果たしたのです。その後、4つ目の課題が降ろされたのです。この課題を解く事によって、晴れて、国常立尊さまは復活を遂げることが出来たのです。(注2)
4:なぜタルタリア帝国は失敗したのかという点に関する考察をせよ
次回は、国常立尊さまの4つの課題について書きます。
注1:国常立尊さまの3つの課題 目次
tukishiro-art-lab.hatenablog.com
注2:国常立尊さまの4つ目の課題 目次
tukishiro-art-lab.hatenablog.com
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