籠目の封印結界
黄泉事解男命
伊勢神明社に祀られている熊野三神は、伊邪那美命・速玉男命・黄泉事解男命となっている。
これを、小椋一葉氏は『消された覇王』の中でそれぞれ、瀬織津姫・ニギハヤヒ・スサノオであると指摘している。
熊野三神を記述する場合、伊邪那美命・速玉男命・事解男命とされている事が多い。
事解男命と黄泉事解男命は同じ神様とされているのだが、なぜここでことさら黄泉事解男命としているのか引っかかっていた。
黄泉の国
事解男命を黄泉事解男命と書き換えているのは、三四五の結界の四と三を『よみ』と読ませるためではないかと考えてみた。
つまり、三四五の結界内は死後(四五)の世界であり黄泉(四三)の世界であるとのメタファーではないかと推測してみた。
津島神社の2つの鳥居
鳥居は聖と俗を隔てる結界を表す。
津島神社の2つの鳥居は、そこに二重の結界が設けられていることを表している。
二つ目の鳥居の先にあるのは、神素戔嗚尊を祀るお社。
では一つ目の鳥居は何を表しているのか?
イザナミとスサノオ
津島神社のお社は、千木が内削ぎ(女神)で鰹木が奇数(男神)であり、女神と男神を主祭神として祀る作りとなっている。
これは神素戔嗚尊の他にもう一柱女神が隠されて祀られていることを暗示する。
神話の中では、スサノオはイザナミを慕って黄泉の国へと行ったことになっている。
この黄泉の結界の中にイザナミとスサノオが居るのだと考えればえればつじつまがあう。
つまり、津島神社に祀られている隠されたもう一柱の女神は瀬織津姫(イザナミ)であるという事。
三四五の結界と籠目(かごめ)の結界
小坂熊野神社と伊勢神明社、井宮神社で構成される三四五の結界は、静岡浅間神社境内社の大歳御祖神社が封印の仕掛けとして機能しているため、正三角系の三角陣結界と同じ機能を有している。
二つの正三角陣結界
これを、分解して二つの正三角陣結界に分けて見ると分かりやすい。
一つ目は、津島神社を封印点とする正三角陣結界。
二つ目は、大歳御祖神社を封印点とする正三角陣結界。
ここには、呪がほどこされているため三角系を反転させ、逆正三角陣結界とする。
すると、上向きの正三角系と下向きの正三角系が出来る。
この2つの正三角系を重ね合わせると、籠目紋ができる。これを籠目の封印結界と呼ぶ。
二つ目の正三角陣結界
大歳御祖神社は、本来大歳を祀る。
呪によりその神名を神大市比売に読み替えている。
実際は、倉稲魂命の神を祀る稲荷神社となっている。
大歳はニギハヤヒであり、神大市姫は瀬織津姫(卑弥呼)、倉稲魂命は大歳(ニギハヤヒ)。
ここでは、最初に瀬織津姫の封印結界により大歳(ニギハヤヒ)を封じている。
次に、ニギハヤヒの封印結界により瀬織津姫(神大市比売:卑弥呼)を封じている。
ついでに、瀬織津姫とニギハヤヒの封印結界により雷神(スサノオ)も封印している。
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