神社結界シリーズ
- 伊雑宮 白鳥 -
基礎情報
俳句寿絵
添句
植え終えし 朝の棚田に 白き鳥
2016年
俳句:水野 恵(みずのけい)
油彩画:七宮 詠時(ひくちえいじ)
2017年 油彩
板に麻布 白亜地 M8(273x455mm)
平成29年度 第15回静岡市民文化祭出品作
新人推賞受賞作品
ののの雅号 七宮 詠時
ののの俳号 水野 恵
奉納絵画
この絵は、日本武尊(やまとたけるのみこと)さま通して大国常立大神(おおくにとこたちおおかみ)さまにご奉納した奉納絵画です。
古(いにしえ)の神々さまたちの封印の解除が完了した事のご報告として描かれた作品なのです。
古の神々さまは長い間深く封印されてきました。封印の解除が完了したのが2015年春の事でした。
作品は、2017年の田植えの頃に描かれました。そして、その年の静岡市の文化祭に出品したのです。
封印解除のご報告と、作品の受賞のご報告を兼ねて、直接神さまにご奉納しました。
奉納後の作品は、厳重な管理のもと保管されています。
封印結界
かつて、古の神々さまを深く封印した結界がありました。時の権力者による封印結界です。
封印の結界は、三つの神社を使って作られていました。これを三角陣結界と呼びます。
三角陣結界には二種類の結界がありました。
各辺が3:4:5の長さの三四五(さしご)の結界と、正三角形でつくる正三角形の結界。
そして、これらを複数重ねてつくる複合結界。
五重の神社三角陣封印結界
古の神々さまとは、艮金神(うしとらのこんじん)さんと坤金神(ひつじさるのこんじん)さんの事です。
この神々さまたちは、五つの三角陣結界を重ねて作られた複合結界の中に封じられていました。
この封印のための複合結界を五重の神社三角陣封印結界と呼びます。
この封印の結界は静岡市の市内に四つ、残りの一つは静岡県内にありました。
艮の金神
艮金神と坤の金神。封印されていた神々さまです。
艮の金神さんは、三柱の男の神さまのことです。
素戔嗚尊(すさのおのみこと)さま
饒速日命(にぎはやひのみこと)さま
国常立神(くにとこたちのかみ)さま
最後に出てきたのが、国常立神(くにとこたちのかみ)さまです。日本武尊さまは、国常立神さまの化身です。
坤の金神
坤の金神さんは、八柱の女神さまのことです。
国常立神さまの妻神の豊雲野神(とよくものかみ)さまと、次の七柱の女神さまたちです。
1:菊理媛(くくりひめ)さま
2:瀬織津比売(せおりつひめ)さま
3:木花開耶姫(このはなさくやひめ)さま
4:磐長姫(いわながひめ)さま
5:稚日女尊(わかひるめのみこと)さま
6:速佐須良比売(はやさすらいひめ)さま
7:宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)さま
絵に込められた意味
白鷺
封印の解かれた国常立神さまの化身である日本武尊さまは、日の登る先を見据えています。
二つ棚田
二つ棚田は、先でひとつに繋がり、光り輝く大海へとつながって行きます。
いままで二分されていたこの国が、再び統合の時を迎え、一つとなって進む明るい未来を暗示しているのです。
そのためには先ず、天(あめ)の岩戸開きを封印の解かれた古の神々さまの手によって行わなければならないのです。
四本の木立
白鷺の見据える先に立ち並ぶ四本の木立は、四柱の大神さまのご登場の暗示です。
1:日の大神:天照皇大御神(あまてらすすめおおみかみ)さま
2:月の大神:月夜見大神(つくよみのおおかみ)さま
3:地(ち)の大神:大国常立大神(おおくにとこたちのおおかみ)さま
4:地(くに)の大神:伊都能売(いづのめ)さま
画面左側の大きな樹木は古龍ヨルムンガルドを、そして右側の背の高い樹木は鳳凰を暗示しています。
田んぼから生える樹木は、未だ岩戸に閉じ込められている神素戔嗚大神(かむすさなるのおおかみ)を暗示しています。
四柱の大神さまのご登場の前には、鳳凰と龍の死を賭した戦いが待ち受けているのです。
「解かれたニギハヤヒの封印」
五重の神社封印結界の最深部に封じられていた神さまは、神素戔嗚尊(かむすさのおのみこと)さまでした。
ここに、同時にイザナミさまも封じられていたのです。
しかし、神素戔嗚大神さまと神伊邪那美大神さまは同じ神様なのです。
この封印結界を解き進める物語は、 「解かれたニギハヤヒの封印1~28」としてまとめてあります。
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四柱の日月地の大神さま
饒速日命さまは、天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)さま。仮の日の大神さまです。天照皇大神さまは、後に真の日の大神さまと入れ替わります。
この時、仮の月の大神さまである月詠尊(つきよみのみこと)さまと一緒になられて、真の地(くに)の大神さまとなられるのです。
地(くに)の大神さまのことを伊都能売(いづのめ)さまと呼ぶのです。このとき、伊都能売さまは鳳凰(ほうおう)と成られるのです。
国常立神さまと豊雲野神さまは二神(ふたかみ)さまが揃って、大国常立大神(おおくにとこたちのおおかみ)さまと成られます。真の地(ち)の大神さまです。
真の日の大神さまは天照大神(あまてるおおんかみ)さまです。
天照大神さまは、神素戔嗚大神さまの分霊である瀬織津姫さまとご一緒になられて、天照皇大御神(あまてらすすめおおみかみ)さまとなられるのです。
このとき、神素戔嗚大神さまと神伊邪那美大神さまは、善悪二元を超克して月夜見大神(つくよみのおおかみ)さまと成られるのです。真の月の大神さまです。
善悪二元の超克の鍵となるのは、正義は時として悪と同等になると気づくこと。お互いを尊重するのが正義で、自分こそが正義との立場をとるのが悪だと気づくことにあるのです。
鳳凰と伊都能売さま
伊都能売と成られる二神さまを、速秋津日子神(はやあきつひこのかみ)さまと速秋津比売神(はやあきつひめのかみ)さまと申します。
仮の日の神さまと仮の月の神さま、天照皇大神さまと月詠尊さまのことです。それぞれ黒龍と金龍とも呼ばれています。
黒龍と金龍は、富士から昇天し鳳凰と成るのです。この姿を描いたのが、葛飾北斎の八方睨みの鳳凰図なのです。
八方睨みの鳳凰図は、信州の小布施にある岩松院の本堂内の大間の天井に描かれている。北斎晩年の傑作です。
2013年11月22日、世界文化遺産となった富士山の5~7合目付近の山肌に鳳凰が現れました。この吉兆は、鳳凰復活の前触れであったのです。
龍と鳳凰の戦い
四柱の日月地の大神が揃うためには、龍と鳳凰による避けることのできない最終決戦が待っているのです。
これを、北欧神話ではラグナロック・神々の黄昏と呼んでいるのです。鳳凰に相対するのは、古龍ヨルムンガルドです。
古龍ヨルムンガルドは、神素戔嗚大神さまの心の底に潜む悪の心なのです。
現在進行形の神話として、ラグナロックは現実世界を巻き込んで進行しているのです。
この戦いの始まりを暗示する絵として描かれたのが『雨上がりの朝』なのです。
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勇者募集
さて、古龍ヨルムンガルドを倒すためには、地上に生きる、勇者・ドラゴンスレイヤーズの皆様のお力が必要とされているのです。
ラグナロックは、神々と人類の存亡を賭けた戦いなのです。人類の明るい未来を勝ち取るためには、人類の参加が必須条件なのです。
現在、ドラゴンスレイヤーズの皆様を募集しています。古龍に挑むにあたっては、剣も魔法もいりません。
必要なのは、「愛」と「智慧」、そしてちょっとした「勇気」なのです。
募集要項はこちらになります。
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皆様、奮ってご参加くださいまし。
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