九頭龍大神は伊都能売金龍であり、十一面観音の九柱の女神さまの事を云います。
1:伊邪那美大神さま
2:天照大神さま
3:菊理媛大神さま
4:宇迦之御魂大神さま
5:月読尊さま
6:瀬織津姫尊さま
7:木花咲耶姫尊さま
8:磐長姫尊さま
9:稚日女尊さま
九頭龍大神と十一面観音
伊邪那美と白山比咩神
九頭龍大神さまの手水舎
前回の記事で、『宇迦之御魂神さまの課題』は終了したのですが、今回からは『宇迦之御魂大神さまの課題』が始まってしまいました。読者の皆様、引き続きお付き合いくださいませ。
先の記事(注1)で、伊都能売(いづのめ)さまは、九頭龍大神(くずりゅうおおかみ)さまだと書きました。
富士山頂にある久須志神社 (くすしじんじゃ)に祭られている浅間大神(あさまのおおかみ)であり、その正体は、伊都能売金龍であり、箱根神社境内社九頭龍神社の御祭神 九頭龍(くずりゅう)大神であり、木の花姫神とも呼ばれているそうです。
ウィキペディアは、九頭龍大神とは白山大権現(はくさんだいごんげん)であり、十一面観音(じゅういちめんかんのん)だとし、白山に登り瞑想していた泰澄(さいちょう)の前に現れた九頭龍王は、伊弉冊尊(いざなみのみこと)の化身だと記しています。
また、白山権現と伊弉冊尊の両神(りょうかみ)は、白山比咩神(しらやまひめのかみ)であり、菊理媛神(くくりひめのかみ)を白山比咩神や白山権現とするのは間違いだと云います。(注1)
伊邪那美尊(伊弉冊尊)さまの方が、菊理媛神さまよりも神格が上だったのです。先日描いた霊系統図、間違いではなかったようです。
注1:先の記事
tukishiro-art-lab.hatenablog.com
注1:白山権現
白山権現(はくさんごんげん)は、白山の山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神であり、十一面観音菩薩を本地仏とする。白山大権現、白山妙理権現とも呼ばれた。神仏分離・廃仏毀釈が行われる以前は、全国の白山権現社で祀られた。
概要
717年(養老元年)修験者泰澄が加賀国(当時は越前国)白山の主峰、御前峰(ごぜんがみね)に登って瞑想していた時に、緑碧池(翠ヶ池)から十一面観音の垂迹である九頭龍王(くずりゅうおう)が出現して、自らを伊弉冊尊の化身で白山明神・妙理大菩薩と名乗って顕現したのが起源で、併せて白山修験場開創の由来と伝わる。
神仏習合と分離
白山頂上本社と白山寺白山本宮は本地と垂迹の関係で、神道としては白山権現は伊弉冊尊であり、両神が即ち白山比咩神(しらやまひめのかみ)であった。
しかし、1480年(文明12年)白山寺白山本宮が加賀一向一揆の攻撃で焼失して三ノ宮に移転して同座したが、吉田神道の『大日本国一宮記』に「白山比咩神社、下社(本宮)伊弉冊尊、上社(三ノ宮)菊理媛、号白山権現」と記されたため、この記載にある上社を移転先の三ノ宮ではなく白山頂上本社と誤認して、菊理媛神を白山比咩神や白山権現とする異説が流布し始めるに至った。
2つの霊系統図
伊都能売神諭の天地創造神話に出てくる神々さまの関係が複雑でいまいちよく理解していなかったのですが、先の記事で霊系統図を描き出しているうちに、なんとなく全体像が見えてきたのです。(注1)
前回描いた霊系統図です。
伊弉諾尊 日の大神
伊邪那美尊 月の大神
伊邪那美尊 月の大神
四魂(瑞の御魂+厳の御魂)
宇迦之御魂大神 地の大神
五六七(みろく)の大神 月の大神
四魂(瑞の御魂+厳の御魂)
六六六(みろく)の大神
瑞の御魂
厳の御魂
伊弉諾尊 日の大神
四魂(瑞の御魂+厳の御魂)
菊理媛大神 日の大神
瑞の御魂
厳の御魂
tukishiro-art-lab.hatenablog.com
日の大神と月の大神
月読尊と天照大神
この霊系統図では、伊邪那美尊さまのご分霊として、宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)と弥勒大神さまがおり、伊弉諾尊さまのご分霊として、菊理媛大神さまがいらっしゃるのです。
伊邪那美尊(白山比咩大神)月の大神
五六七の大神 月の大神
伊弉諾尊 日の大神
菊理媛大神 日の大神
男神の伊弉諾尊さまが日の大神さまであり、女神の伊邪那美尊さまが月の大神さまでした。
しかし、ここでは男神である弥勒大神さまが月の大神さまとなり、女神である菊理媛大神さまが日の大神さまとなっています。陰陽の逆転が起きています。
ただし、伊都能売さまの場合は、男神である速秋津比古神さまが日の大神であり、女神である速秋津比売神さまが月の大神さまになります。再び入れ替わります。
伊都能売神諭の天地創造神話に出てくるヽ(ぽち)の一霊とは、六六六の大神さまが地上に送り込んだご分霊であり、伊都能売さまのことであると解釈しています。
日月の神:伊都能売
伊都能売の2柱の神さま、速秋津比古神さまと速秋津比売神さまの関係は次のようになります。
菊理媛大神 厳の御魂
六六六の大神 瑞の御魂
菊理媛大神 瑞の御魂
六六六の大神 厳の御魂
菊理媛神さまの厳の御魂は、菊理媛神さまの瑞の御魂と引き合います。同様に、六六六神さまの瑞の御魂は、六六六神さまの厳の御魂と引き合います。
いわゆるツインソールの関係にあるのです。それゆえ、常に地上と神界で協力関係にあるそうです。厳密には、2柱の神さまなのですが、実質1柱の神さまとして活動しているのです。
速秋津比古神さまと速秋津比売神さまが同時に地上に分け御魂を送り込みます。地上に送り込まれた分け御魂に対して、神界からそれぞれのツインソールが補佐するという関係です。
日月地の大神
この2柱の神さまから、次代の日月の神さまが現れてきます。国常立尊さまと豊雲野尊さま、伊邪那美大神さまと伊邪那美大神さまの次の世代ということになるのです。
速秋津比古神 日の大神
菊理媛大神 厳の御魂 次代の天照大神
六六六の大神 瑞の御魂
速秋津比売神 月の大神
菊理媛大神 瑞の御魂
六六六の大神 厳の御魂 次代の月読尊
現在、速秋津比古神さまと速秋津比売神さまの2柱の神の分霊が地上に送り込まれています。それぞれ、六六六の大神さまの瑞の御魂と厳の御魂のご分霊です。
何かしらの使命を与えられて地上に送り込まれているようです。伊都能売さまは、浄化の女神さまですから、その手のお仕事をされているのかもしれません。
弥勒の世になると、八咫烏の予言にある『予言されし者』が再臨してくると云われています。すでに、この方は地上に送り込まれています。
『予言されし者』とは、アマテルさまの転生者であり、イエス・キリストさまの転生者です。この方が地の大神になられるのではないでしょうか?聖書にある、イエスの千年王国の始まりです。
そしてもう一柱、地の大神さまがいらっしゃるようです。
これは、日の大神さまと月の大神さま、そして地の大神さまの経綸ですから、とある方を通して『大日月地神示』が降ろされているのです。(注1)
注1:『大日月地神示』
大日月地神示【前巻】 神人 (著)
大日月地神示【後巻】 神人 (著)
十一面観音と九柱の女神
十一面観音像
先の記事に挙げました、十一面観音の12柱の神々さまの中に9柱の女神さまがいらっしゃいます。次の赤文字が女神さまになります。(地上に降りられた時の性別で区別しています)
十一面観音の12柱の神々さま
1:伊邪那美大神 (いざなみおおかみ)さま
白山比咩大神 (しらやまひめおおかみ)さま
2:菊理媛大神 (くくりひめおおかみ)さま
3:宇迦之御魂大神 (うかのみたまのおおかみ)さま
豊穣の女神イシスさま
5:月読尊 (つくよみのみこと)さま
多岐都比売命さま
6:瀬織津姫尊 (せおりつひめのみこと)さま
神大市比売(かむおおいちひめ)さま
7:木花咲耶姫尊 (このはなさくやひめのみこと)さま
マグダラのマリアさま
8:磐長姫尊 (いわながひめのみこと)さま
市杵嶋姫命 (いちきしまひめのみこと)さま
9:稚日女尊 (わかひめのみこと)さま
ヒルコさま
11:素戔嗚尊 (すさのおのみこと)さま
12:弥勒 (みろく)さま
観自在菩薩・観世音菩薩さま
この9柱の女神さまが、九頭龍大神さまだと解釈しています。そして、九頭龍大神さまのなかに、天照大神さまと月読尊さまがいらっしゃいます。
ですから、九頭龍大神さまは、日月の大神さまでもあるのです。
九頭龍の由来
九頭龍の由来について、AIさんに聞いてみました。九頭龍伝承を簡潔にまとめてくれました。便利ですね。
九頭龍の伝承を見ると、伝承を使い九頭龍を貶めていることが分かります。九頭龍が、伊都能売金龍であることを踏まえた上での創作でしょう。
ファンタジー小説に出てくる多頭のヒュドラのような、大型の魔物が現実世界に多数生息していたとは考えられません。やはり伝承は創作ではないでしょうか?
Q:九頭龍の由来は何ですか?
A:九頭龍の由来には、日本各地に残る様々な伝承や伝説があります。 九頭龍は、一つの体に九つの頭を持つ龍神で、水や雨を司るとされています。 以下に、いくつかの九頭龍の由来を紹介します。
長野県の戸隠神社では、九頭龍大神(九頭竜権現)は、はじめは九頭一尾の鬼として登場します。 ある修行者が法華経を唱えていると、鬼が現れて自分の過ちを告白し、法華経の功徳によって菩提を得たいと言います。 修行者は鬼を岩屋に封じ込めて仏法を説きます。 その結果、鬼は善神に転じて水神となり、九頭龍権現として崇められるようになりました1。
神奈川県の箱根神社では、万巻上人という僧が芦ノ湖に棲む毒龍を調伏して帰依させたとされます。 毒龍は毎年若い娘を人身御供として求めていましたが、万巻上人は法力で毒龍を改心させて村人たちを救いました。 毒龍は九頭龍大明神としてこの地に祀られました2。
福井県の九頭竜川流域では、継体天皇が治水工事を行った際に、高龗大神(黒龍大神)と闇龗大神(白龍大神)の二柱の水神を祀ったとされます。 また、平泉寺の白山権現が尊像を川に浮かべたときに、九頭龍が現れて尊像を捧げました。 以来、この川は九頭竜川と呼ばれるようになりました3。
千葉県の鹿野山では、九頭龍という巨大な大蛇が村人を襲っていました。 村人たちは日本武尊に助けを求めました。 日本武尊は九頭龍と戦って勝利しましたが、その血で川が赤く染まりました。 退治された九頭龍の霊魂は供養されて九頭竜権現として祀られました4。
以上のように、九頭龍の由来は地域や時代によって異なりますが、共通しているのは水や雨に関係する神であることです。
九頭龍は日本各地で信仰されており、多くの神社で祀られています。 九頭龍は事業繁栄や縁結びなどのご利益もあると言われています2。
詳細情報
3:九頭龍伝説 (くずりゅうでんせつ)、日本にもあるドラゴン伝説
九頭龍と伊都能売金龍
伊都能売金龍
ついでですから、九頭龍と伊都能売金龍の関係についてAIさんに聞いてみました。
Q:九頭龍と伊都能売金龍の関係とは?
A:九頭龍と伊都能売金龍の関係については、様々な説がありますが、一般的には以下のようなものがあります。
九頭龍は、日本神話に登場する水神で、伊邪那岐命が黄泉から帰って来た際に生まれた禍津日神の一柱です1。伊都能売は、同じく伊邪那岐命が生んだ直毘神の一柱で、九頭龍とは兄弟にあたります1。
九頭龍は、中国の神話に登場する九頭龍王と同一視されることもあります2。九頭龍王は、十一面観音の化身であり、白山信仰の源流とされます2。伊都能売は、白山信仰と関係が深く、白山権現の別名としても知られます3。
九頭龍は、箱根神社の境内にある九頭龍神社に祀られています4。この神社は、万巻上人が芦ノ湖に棲む悪龍を調伏して善龍にしたという伝説に基づいています4。伊都能売は、この善龍の正体であり、金龍と青龍の二体の龍として現れたという説もあります4。
以上のように、九頭龍と伊都能売金龍は、神話や信仰の中で密接な関係にあると考えられています。どちらも水や雨を司る神であり、人々の生活や農業に恵みを与える存在として崇められてきました。また、どちらも災厄や邪気を払う力を持つ神であり、国家や地域の守護神として尊敬されてきました。
詳細情報
3. 岡田茂吉師論文 御教え
4. 不思議な力
龍神に会いに行く(7)箱根の金龍、青龍、白龍と九頭龍
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